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2006/05/05
ピズモクラム その姿と心
Author: 長兵衛 (9:30 am)
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ピズモクラムの名前の由来を調べました。ご存知の方は多いと思いますが、念のため報告致します。 話は大航海時代に遡ります。 当時スペインでは、水槽に海水を入れ貝同士を闘わせる、いわゆる「闘貝」が流行っていました。女王イザベルものめり込んだ一人であり、最強の貝を探すよう部下に命じました。 しばらくして女王は尋ねます。 「最強の貝は見つかりましたか?」 「フェニキアから取り寄せた貝は強いです。ですが、騙してでも勝とうという気持ちがあります。」 また、しばらくして女王は尋ねます。 「最強の貝は見つかりましたか?」 「インドから取り寄せた貝はさらに強いです。ですが、かっとなりやすくてまわりが見えない時があります。」 また、しばらくして女王は尋ねます。 「最強の貝は見つかりましたか?」 「ジパングから取り寄せた貝はもっと強いです。ですが、威張っていて自信過剰のようです。」 また、しばらくして女王は尋ねます。 「最強の貝は見つかりましたか?」 「この貝はこれまでで一番強いでしょう。徳が充実していて、相手がどんなに挑発しようともけなそうともまるで木でできた貝のように超然としています。」 実際に闘わせてみると、泰然自若とした貝に対して、相手はぺこりと頭を下げ、引き下がっていくではありませんか。徳が満ちていると闘わずして相手に勝つ事ができるということです。 この貝は当時発見されたばかりのアメリカで採れた貝で、ペーパーウェイトのようにどっしりしているということでPisapapeles(スペイン語のペーパーウェイト)と呼ばれました。これがなまってPismoと呼ばれるようになったという事です。 おまけの話 第三十五代横綱の双葉山はこの「木貝」の話を酒の席である学者から聞きました。徳を積むことこそが強くなる道であると考えた双葉山は昭和11年の春場所から白星をあげ続けます。連戦連勝で快進撃を続けていたある日、その学者宛てに電報が届きます。 「ワレイマダモッカイタリエズ フタバヤマ」 学者は双葉山の連勝が途切れた事を悟るのでした。安藝ノ海に外掛けで敗れ、歴史的記録は69連勝で終わりました。 この話はパロディです。真剣に読まれた方、ゴメンナサイ。悔しかったら他の人にもっともらしく語り伝えちゃって下さい |
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