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レポート - Entries for 長兵衛
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2010/09/16

Author: 長兵衛 (9:58 am)
あわび採りからGood Nite Innに戻り、夕食をすませ、ジャクージでもいこうかという矢先、T氏のサンダルの帯が切れてしまいました。私が予備のビーチサンダルを持っていたので貸しました。ところが、少し歩くと鼻緒に当たるゴムが抜けてしまいました。抜けた部分を差し込んでみても外れやすくなってしまっており、もはや一歩も歩けない状態になってしまいました。

「もう裸足しかないですね、裸足でもいいじゃないですか」
普段の我々であれば、そう考えたでしょう。しかし、我々はちょうどポッドキャストで「小惑星探査機はやぶさ」の話に感動したばかりだったのです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
2003年に打ち上げられたはやぶさは2005年小惑星イトカワに降り、サンプルを採取して、2010年地球に帰って来ました。簡単に書きましたが、これはこれまで誰もなしえなかった快挙です。しかもその7年間はトラブルの連続で、一時は姿勢制御もできなくなり、電源は使い果たし、地球との通信もできなくなったほどです。そのようなアクシデントの度に関係者がアイデアを出し合い、機転を利かし、予期しなかった困難を乗り越えていったのです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――


抜けてしまったゴムを固定させるにはどうすればいいか。何か良い知恵は・・・?
「私のひざに足をお乗せなさい」
私はポリ袋を引き裂き、両端を掴んでくるっくるっと縒っていきました。差し込み部分を太くすれば抜けなくなるのではないかと考えたからです。時代劇の一シーンのように粋な若者が老人のために縒った紐をゴム部分に巻いていきます。応急措置はできました。「あにさん、これで当分は大丈夫だと思うぜ」と江戸弁で言いました。

T氏がビーサンを再度履き、少し歩いて問題ないと思われた刹那、また取れてしまいました。さて、どうしよう?

T氏が「これ使われへんやろか」と指差したものはホテルが用意した「水を大切に」などと自然保護を訴えるコースターでした。なるほどとナイフで切り込みを入れ、そこにゴムを通します。コースターは結構頑丈なので今度こそ使用に耐えられそうです。

コースター付きビーサンは、Rohnert Parkを発ち、オークランドの中華街を歩き、アクセルとブレーキを何回も踏み、5号沿いのガソリンスタンドに立ち寄り、7時間かけてLAに戻ってきました。「もったいない」で文句をいうのを踏みとどまり、私の家にたどり着き、ようやくその役目を終えました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
専門家でさえも帰還は不可能と言わしめた計画でした。いくつかのミッションのうち1つでも成し遂げられれば大成功と考えられていたくらいです。事前に切り離されたサンプルの入ったカプセルとほぼ同時に満身創痍のはやぶさは大気圏に突入し、高度70kmの南オーストラリアの空に散りました。夜でしたが、周りが明るくなるほどの発光だったそうです。カプセルは高度5kmでパラシュートが開き、ウーメラの砂漠に降下しました。サンプルである微粒子は現在分析中です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――


ビーサンの冒険の一席でございました。チャンチャン!
2010/05/04

Author: 長兵衛 (7:12 am)
今日は久しぶりのカヤック釣り。だんだん釣りにも慣れてきて、専門用語を使いこなせるようになってきた。天気は朝から良く、風もない。絶好の釣り日和だ。

今回の装備は以下を迷わずチョイス。
ロッド:Seeker A-665 6 ½(Jeff Beckモデル)
リール:Pro Gear CS550(名ばかりのベイトリールは道をあけろシリーズ)
仕掛け:海老蔵仕様イカ型しゃらしゃら2本針+デカワーム

私はまだまだ初心者のため、釣りに関しての疑問がたくさんあるので、カヤック準備中のテリさんにいろいろ質問をする。

「えさとしてトラウト用のパワーベイトはどうですか」
「このミノーでロックフィッシュ釣れませんか」

私のどんな質問にも「やってみないとわからん」と丁寧に回答してくれた。

ブレークウォーターからでるとかなりうねりが強い。こわい。前回取れてしまったフィッシュファインダー用トランデューサーはそのままなので大きな動きは避けたい。それがちゃんと下を向いていないと、深度が正しく表示されないからだ。

ポイントに着いたら、キャスティング開始。今日のジギングはスピナーで、あわせはがまかつだ。オンショアの風で流されているのがわかる。何となく棹頭がピクッと動いたような気がした。ラインは3号か、いやDaiwaだ。ハリスで底を攻めるんだ。きたか?アタリだ、がまかつ!根掛りが少ない上げ潮を利用し、くるくるまわるやつをくるくるまわす。おもりはレラテブリヘビーだったっけなと思いつつ、ひたすらまわす。釣れたのは・・・大蛸だった!魚用のストリンガーは持っているが、蛸はどうすればいいのか。困っている私にテリさんがタコ結びを教えてくれた。さすが魚紳さん!

テリさんは体調が良くなさそうだ。少しして「のっこみがタックルで先に帰らせてもらうわ」と言うので、私も上がる事にした。キャスティング3回のみで終わりなのはドラグだが、このうねりの中で一人なのは先調子だ。家に帰ってゆっくりギャフることにしよう。


余談:

タコはクレイジーソルトとにんにくで炒め、鮮度の一滴 特選しょうゆをたらしてギャフった。

塗り箸持って一つまみ。
タコ足蹴立てて、ぁこり、ぁこり、こり!こり!こり!こり!
何人たりともかなわんぞ
ビールの真横でこぶしを突いて
カヤッカー長兵衛仁王立ち


ベべン・・・
2009/09/21

Author: 長兵衛 (6:14 pm)
9月19日におっさん4人であわび採りの旅に行ってきた。なかなか愉快だったので恥を忍んで記録しておこうと思う。今回の旅のメンバー構成は以下の通り。

E氏(通称:Ebizo :五十肩、心臓病、老眼、風邪気味)
T氏(通称:Terry:五十肩、ぎっくり腰、ステント)
S氏(通称:SDK :四十肩、関節痛、リューマチ)
C(通称:Chobei :四十肩、遠視、粗忽)

早朝に現地に着くよう、前日夜に出発してはどうか、という案も出たが、おっさんで無理が利かないので、朝7時に集合してゆっくり行くことにした。

何回も行っているので、さすがに道を間違えることはないが、S氏はあやうく5と99の分岐点で99に乗りそうになった。T氏が「5は右ですよ」と指摘したおかげで事なきを得た。「標識が急に出てくるんだもんなぁ」と言い訳していたが、ずっと前から5はright laneへという標識は出ていたのだ。おっさんだからぼーっとしていたのだ。

ほぼ予定通り3時半にFort Rossに着いた。早速着替え開始だ。T氏は通常は1分で準備を完了できるが、ぎっくり腰がひどく、腰を曲げることができないので、他の皆と同じくらい時間がかかっていた。そんなT氏が「あれー?ロープどこやー?」と叫んだ。ロープにブイをつけ、もう一方の端にアバロニハンマーをつけておけば、次に潜る時の目印になるし、どの位の深さかもわかるようになっている。右尻にロープを装着していながら、それを探しているT氏。マジコメディに大笑いしながら「うしろ!うしろ!」と教えてあげても「うしろー?どこやー!」とくるくる回るT氏。おっさんだからすぐ忘れるのだ。

海のコンディションは良くはなかったが、格段に悪いわけではなく、それぞれリミットまで採れた。一度棒コンブをたぐって潜る際、細いコンブが足に絡まり、浮上できないことがあった。あせりつつもコンブをはずせたから助かったが、やっぱりあわび採りは命がけだと思った。私一人7インチぎりぎりサイズしか採れなかったが、皆のはほとんど8インチ以上だった。それでもおっさんなので、悔しさはなく、生きていることに感謝した。

ホテルにチェックインする前に夕食だ。以前皆で行った韓国焼肉に行きたかったが、おっさんどもは誰も場所を憶えていなかったので、iphoneで検索し、ホテルそばの「House of Korean BBQ」に行くことにした。Iphoneの電源が途中で切れてしまったので、電話で道順を尋ねるS氏。「これから行くんだけど、どう行けばいい?ふんふん。名前?マイネームイズSDK。」目的の店についてみると、「家」という漢字の看板があり、「スシ」やら「アサヒビール」のサインがついている。明らかにエセ日本食店だ。それに客が一人も入っていない。店前の駐車場でしばし迷う。T氏は「肉がありゃ何でもええ」と言った。S氏は「これあやしいよ~。やめたほうがいいんじゃないの」と言った。店から店員が出てきてこっちに向かってくる。「おまえが電話くれたSDKか?」と問われるに違いない。早く決断しなければならない。E氏は「勘でわかる。ここは絶対後悔する。ここで食べたら今日一日が台無しになる」と喝破したので、急発進してその場を離れた。

どこにいこうか。とりあえずホテルの近くに何かなかったっけ?と考えてると「グリーン何とか」というイタリア料理のチェーン店があるというのでそこに行くことにした。「頭の中は肉で一杯なのに、それをパスタにしろっちゅうんかい。」おっさんなので一度決めた夕食のマインドセットを切り替えるのは難しいのだ。「グリーン何とか」が左前に見えたので左折したら、そこはフリーウェイの入り口だった。これは私がおっさんだからでなく、腹が減りすぎて、よく見てなかっただけに過ぎない。

しかし災い転じて福となす、の言葉通り、Uターンして戻ろうとして降りたExitそばに以前行った韓国焼肉店があったのだ。

腹も満ち、ホテルにチェックインして、部屋に向かってみると、クイーンサイズのベッドが1つの部屋だった。もちろん予約した私はわかっていた。ジャクージがあるホテルはここだけなので、ベッド1つでもやむなし、と思ってたのだ。ところが、皆には大不評で「どうやって寝ろってんだ」「他のホテルにすべきだったぞ」と怒られた。フロントにエキストラベッドをお願いしたが、全て出ているとのこと。S氏と私はクイーンの端と端で寝ることにし、E氏、T氏はマットレスとスプリングにわけ、別々に寝ることにした。ジャクージは数人のグループが占拠していたので、結局入れずじまいだった。寝る前の宴会では日本酒を飲んだ。E氏はおっさんなので一杯飲んだらすぐに眠くなってしまい、その日はお開きにした。

翌日は5時半起床。6時前に出発した。霧が立ち込めているが、風はないのでそれほど寒くはない。濡れたままのウェットを着るのはかなりてこずった。E氏が「レポートカード今のうちに書いておこう」と言った。濡れたレポートカードはその紙質のせいで非常に書きづらいのだ。私が「もし、採れなかったらどうすんですか~?」と軽口たたくと、「誰に向かってそんな事言ってんだ、おう?」と凄まれてしまった。おっさんにはプライドが大切なのだ。すぐ土下座し、「お師匠様」と3回唱えたので、斬られることなく済んだ。

2日目で疲れていたからか、なかなか採れなかった。浅い所へ移動したら、すぐ7インチサイズが3個採れた。もはや大きいのを狙うより、早く浜に上がりたかったのだ。やっぱり皆は8インチ以上をゲットしていた。おっさんとはいえども、皆スキルが高いのだ。

ダッシュで帰り、ヘイワード近辺でフォーを食べようということになった。Iphoneはレストランを検索でき、地図まで表示してくれるので便利だ。T氏はトイレに行きたくなったようだが、目的地はすぐなので我慢してもらうことになった。我慢も限界に来たようなので、店の前でまずT氏だけ降ろして、我々はゆっくり停車できるところを見つけようとした。目的地についてみると肝心の店は休みだった。T氏ピンチ。Uターンしてガソリンスタンドを目指す。ガソリンスタンドに着くとすぐ店内へ。トイレはない、と言われたようで、通り向こうのTaco BellにE氏と向かう。T氏大ピンチ。ガソリンを入れていると、T氏が横断歩道を内股で渡り、対面の別のガソリンスタンドに内股で入り、すぐにでて、隣のレストランに内股で入る。すぐに出てきて横断歩道を内股で渡り、こっちに内股で向かってくる。「トイレ行ったんですよね」と聞くと、「いや、まだ」という。T氏超ピーンチ。心なしかExileのあつしのような顔になっている。「車を壁際につけますから、そこでやっちゃってください」と進言していると、E氏が来て「どこいってたの。Taco Bellのトイレ使えるのに」T氏はまた横断歩道を渡って、あえてゆっくりとTaco Bellに入っていった。どうもE氏と最初に行ったときに「トイレは外にあるよ」と言われたのを聞き間違えて、拒否されたと思い込んだらしい。おっさんだから耳も少々弱いのだ。とにかく危機は脱した。フォーの店もかなり探したが、何とかなった。T氏はおもらしを未然に防いだ記念として水晶玉のアクセサリを自分用と奥様用に買った。

後はひたすら帰るのみだ。LAまであとわずか。「着いたら何か食べましょうか」と言う話になった。E氏は「いや、家族が俺のあわび待ってるから、俺はすぐ帰らなきゃいけないんだ、悪いね。」「わかりました」ということで、3人でどこいこう、あそこ行こう、予約電話入れとこうか、今日は休みみたい、じゃああの店は?という話をしている脇で、奥様に帰るコールを入れた。「今から40分くらいで帰れると思う。すぐ刺身つくるからさ。うん、うん。え?もう食べちゃった?」家族はE氏を待ってなかったのだ。静かに泣くE氏。マジコメディに車内大爆笑。涙をふいてE氏が一言。「夕食俺もまぜて」

そこからまた店探しに苦労したが、もういいだろう。ともかくおっさんどもはあわびを手に入れ、無事に帰還したのだ。まだ食してないが、あわびは美味なはずだ。間違いない。

お疲れ様でした!


<ご家族の方へ>
故障だらけの肉体を酷使し、命を懸けて採ってきた貴重なあわびです。いつも以上に堪能してください。そして、旦那をねぎらってあげて下さい。おっさんはおだてられると疲労回復します。どうかひとつよろしくお願いします。
2009/07/11

Author: 長兵衛 (6:38 pm)
Hideoから「あんたみたいなちゃらんぽらんな人は日記でもつけて日々反省しなければいけない」などと言われ、Japonicatown.comのSNSで日記をつけさせられることになった。「毎日書くのは大変だから週三ペースでいい?」と問うと「それじゃ少ない」というので、「じゃあ週の始まりと、週の真ん中と、週の終わりにも書くようにするよ」と応えたら「それならいい」ということになった。要はHideoのバブルス君並みの頭脳ではトリックは見破ることはできない、という習性を見切った私の朝三暮四作戦により、課せられた負担を軽減したわけだ。

それはさておき、次の月曜日にアップする予定の日記は「出刃包丁」というお題で既に書いており、2年前にヒラメ用に買った出刃包丁だけど、ヒラメまだ捌いてないの、という内容だった。しかし、今日の出来事によりその日記は修正しなければならなくなった・・・。


7月11日。波もなく視界はなかなか良い。潜り始めてとりあえず友人用にウニを物色しているとヒラメを発見。狙いを定める余裕もなくスピアを打つ。腹に命中し、貫通! が、ヒラメはスピアを軸に高速回転し、強力に持っていかれそうになる。このままでは身を引きちぎって逃げられかねない。そこで私の身体全体を使って、ヒラメを砂に押し付ける。落ち着いたところで、ストリンガーをえらから口に通す。ここで逃げられるとSan○○さんの様に恥ずかしい思いをすることになるので、慎重にやる。「ストリンガーよし、ヒラメ確保。スピア抜きます。サイズ測定。22インチ越え、オッケー」ヒラメ捕獲時のタスクを丁寧にこなしていく。やった!!!
近くにもう一匹見つけ、近づいて慎重に狙ったにもかかわらず、外れて逃げられてしまった。

上がってみると、さすがSaltgame氏はでかいやつを仕留めていた(写真参照の事)。
Hideoはふんばったがダメのようだった。
Seiyaさんは、超デカヒラメとの大格闘だったようで、ヌンチャク式ポールを折られ、さらに引き千切られて逃げられたとの事。身体にショッキングレッドのスピアが刺さったままのヒラメを発見した方は、彼にご一報を。

帰ってから念願だったヒラメ解体を行う。一柵持って、Ebizo師匠宅へ。釣りを終えたテリさん、釣り仲間と宴会。ロックフィッシュやヒラメの刺身は九州の醤油、レモン+ゆず胡椒、ベトナムの赤いタレ+ポン酢で味わった。どれもおいしかった。



SDKさん、これで素直に言うことができます。先週はヒラメゲットおめでとうございます!
えんちゃんもHideoもおめでとうございます。
いつも獲る皆さんももちろんおめでとうございます。
少し古い話ですが、私が一撃を与えたヤツとはいえ、Seiyaさんもおめでとうございます。

ヒラメシーズンはまだまだ続くので、またよろしくお願いします
2009/01/13

Author: 長兵衛 (1:47 pm)
闘い済んで年も暮れ、平和な正月を満喫している海老馬鹿たち。しかし一度味わってしまった勝負という甘美な疼きは僅かな時を経て蠢動を開始するのである。
これは一騎打ち三番勝負のその後の記録である。

時に2009年1月10日。今夜はEbidiver新年会だ。着ていく服をどれにしようか迷ったり、ヘアースタイルを整えたりしてたら某K氏から電話がかかってきた。「新年会の前に前回の雪辱を果たしたい。神妙に勝負されたし」ときた。新年会は数時間後だし、翌日は早朝に某E氏と潜ってからゴルフという多忙スケジュールだったが、折角なので了承した。電話から「やっちゃいな。今度はコテンパンにしてやんな」と某K氏を励ますNankoさんの声が微かに聞こえていた。対決は2時間後と決まった。

午後3時。ド干潮だったが、されひれのコンディションは良かった。レギからのフリーフローが頻発したので、早めにあがることになったが、海老は数匹獲れていた。ぎりぎりサイズがあり、結局2匹リーガル。まずまずである。某K氏はまだ海底だろうがどうせ獲れてはいまい。坂を上がるとNankoさんがいたので、「獲ったのだまってて。新年会の時、びっくりさせちゃうんだから」と70年代の女子高生の口調でお願いした。思いっきり悔しがらせてやろうっと。サディスティックな気分で、うしししと一人ほくそ笑んだ。

新年会で某K氏と会って、開口一番結果を聞くと、「だめでしたー」とうなだれる某K氏。ああ、やっぱりな、と思いつつも「そうですか、残念でしたね。私は2匹!」私は再び圧倒的勝利を得たが、勝者が敗者をいたぶるような態度は控えようと思った。実るほど頭を垂れる稲穂かな、である。でも、宴も高輪になるとどうしても傲慢になってしまうのが私の悪いクセである。「前回に続き、今回も私の勝ち~。イエーイ」と80年代の大学生のようにはしゃいでしまった。すると某K氏はキラリと目を光らせてこう言ったのだ。「だめだった、とは言ったけど、獲ってないとは言ってないぜ」ええー?!?!じゃ獲れたの?何匹?私を含め、皆、某K氏の回答待ちでビールを、いや固唾を飲んだ。「3匹。そのうちの1匹はかなりでかいよ」某K氏のしてやったり顔を見て、何てサディスティックな人!と思った。もうくやしくってくやしくってもう負けらんねぇ、とカルボナーラとピザをむさぼり食いつつ翌日の打倒某E氏を誓った。

早朝7時半。ド満潮で、されひれのコンディションは良かった。某E氏にとっては、今シーズン最後のダイブになるかもしれないため気合が入っている。これからはナミノリ君一筋に生きるのだ。海の幸をがしがし食べさせて立派な海の男にするためにも今日は是非海老を獲って帰ってもらいたい。いやいやだからといって私だって連敗はしたくないのだが・・・。
昨日獲れた場所は大体わかっていた。しかしコンパスに頼らず、野生の勘に頼ったのが失敗の元だった。ポイントをはずしてさまよっていたようで、ほとんど格闘する機会もないまま終了。ほぼ同時に某E氏と岩場に上がり、某E氏の獲った海老をゲージで測る。ぎりぎり小さい!残念でした。今日は引き分けですね、と言おうとしたら「こっちは大丈夫でしょう」ともう1匹出してきた。測るまでもないいいサイズの海老だった。連敗確定。某E氏は「きれいな海サイコー。はーっはっは」と私の肩をたたき続け、私は「んもう・・・」と90年代の市川染五郎のように悔しがった。


もうこうなったら面目を保つためには次勝つしかない。たとえ負け越してもだ。某S氏には勝てると思う。前回はひょんなことで負けてしまったが、次は勝てる。カモーン。ヘイヘイどうした?かかってきなさい!というか勝負してください。オ・ネ・ガ・イ
2008/12/31

Author: 長兵衛 (4:03 pm)
桜田淳子が残した名言「年末は心のカギを甘くするのご用心」を思い出し、自分の心を叱咤するためにも勝負しようと思った。男は誰も皆無口な兵士である。兵士は闘いを求め、闘いは男を証明する。「ようし、やってやるぜい」と武者震いするような興奮を味わいたかった。勝負だ。一対一の海老獲り勝負だ。
これはその一騎打ち三番勝負の記録である。

一番勝負
対戦相手:SDの某K氏(通称 SDK)
対戦場所:さめひれ
某K氏は、潜水回数はLAダイバーより少ないはずなのに必ず海老をゲットしている猛者である。すなわち海老の生態に通じ、その捕獲技術が高いわけだ。去年も一昨年も一緒に潜って、私が獲れない時は「どこで獲ったの?おせーて?」と教えを乞うたものである。相手にとって不足はない。某K氏に対戦を申し込むために電話した。「やあやあ我こそは・・・(以下略)」快く応じてくれた。
波なし、視界超良し。前日に4匹獲った某Y氏から獲れたポイントの情報は得ていたが、コモノしか見当たらない。それでも丹念に探し、何とか2匹捕まえることができた。余裕でウニも3個採った。某K氏は・・・ボーズだった。勝った。決して某K氏がヘタッピーだったのではない。私の海老を見つける勘、右手のスピードが素晴らしく向上しており、某K氏を圧倒していたのだ。
獲物は刺身としてその夜の忘年会で供された。ぷりぷりして甘くておいしかった。
ビールを飲みながら、もはや私と互角に海老獲り競争できる人はいないのではないだろうか、という頂上感にしばし酔った。

二番勝負
対戦相手:SJの某E氏(通称 えんちゃん)
対戦場所:さめひれ
今シーズンの某E氏は一味違う。これまでであれば、入水する前、何回も何回もくどいくらい機材チェックしたり、少しでも波があるとちょこんと足を濡らしただけで「今日はやめておきます」なんて言ってたのに、今や臆せずスタスタと海に入っていくようになってしまった。今日も「いやーちょっと波高くないですか?」などと礼儀としてのビビリ発言をしていたが、全くビビってないのは一目瞭然だ。
波なし、視界超良し。前日獲った場所を某E氏と攻めたが、ほとんど見当たらない。とうとうホタテを1個採ったのみで、残念ながら終了。某E氏は・・・2匹ゲッツ。負けた。某E氏の「けっこういましたよ~」がグサっときた。やはり前日の飲み過ぎがいけなかったのだ。海老蔵師匠の釣ったオコゼの刺身が最高で酒がやめられなかったのがそもそもの敗因である。
この敗戦から私は何を学ぶべきか?ぼーっとしてさっぱりわからなかったので、おさびし山の唄を歌ってソッコーで寝た。

三番勝負
対戦相手:LAの某S氏(通称 Seiya)
対戦場所:さめひれ
今日こそは勝たなければならない。勝てる相手はいねーがーと思っていると某S氏から果たし状が届いた。勝てる!某S氏なら確実に勝てる!「流星の絆」みて「感動した!」などと言ってるようではもうこっちのものだ。どーんとぶつかってこい。そしてBBを脱出してくれい、と広い心で相手することにした。
波なし、視界超良し。以前獲った場所を某S氏に教えたが、全然違う方向に泳いでいく。そっちはいないと思うんだけどな、ひとりごちながらも、気にしないでいつもの場所を探索する。今日は・・・いる!しかし岩奥ばっかりで、なかなか獲りきれない。一度岩にはまって動けなくなるハプニングもあり、空気を大量に消費し、結局ゼロのままで終了。果たして、某S氏は・・・1匹。完敗である。某S氏は「たまたまいたから獲れただけで・・・」と謙遜していたが、「そうだよね。運が良かっただけだよね」とは口が裂けても言えなかった。ひがみ根性が一番カッコワリーからだ。でも・・・ラッキーだよね?

エピローグ
もうすぐ紅白歌合戦が始まる。某K、E、S氏も今頃家でまったりとしていることだろう。結果は一勝二敗。獲れなかったのは悔しい。けど、面白かった。この分だと、去年ほどではないといえ、ぼちぼち獲れるんじゃなかろうか。海老シーズンは折り返し地点。まだまだ楽しみが残っている



今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
良いことがたくさんありますように!
2007/10/01

Author: 長兵衛 (2:03 am)
海老新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
待ちに待ったオープニングはそりゃもう大騒ぎでした。まさかこんなことがあろうとは!初めてこのレポートを読む人は「これ、本当の事?」と思ってしまうでしょうが、全て事実です。立って読んでいる人はとりあえず座って深呼吸してからお読みください。

その驚愕の出来事とは・・・

まさかまさかのテX-さんのボーズ(本人のプライドを尊重し、名前は伏字にしております)!去年8ポンド強の大物を獲って我々の度肝を抜いたベテランが2箇所も行って1匹も獲れないなんて事が信じられるわけないでしょう。「何かのジョークですか?ジョークにしてもKCさんのジョークより意味がわかりません」と散々突っ込まれてましたね。この話題で2時間は楽しめますなぁ。ここで一つ詠ませていただきます。

「ボーズでした」の報告の声 諸行無常の響きあり
言い訳しながら飲む酒の色 盛者必衰の理をあらわす
奢れる人も久しからず ただオープニングの日の夢のごとし

一般市民の皆さん、ダービーでテX-さんの上位に立てるのは今のうちですよ!


いやいやもっと驚いたのは、えんちゃん、JTのBB脱出!おめでとうございます。特にえんちゃんにとっては悲願の初ゲットでした。スンバらしい事です。あと、忘れちゃいけないとしこさんの2匹ゲット!やりましたね。ゆういさんは威厳を保つためにはホワイトシーバスあたり獲らなきゃいけませんぜ。


それよりもびっくりだったのは、ハルさんのエビとヒラメの同時ゲット!これは魂消た!スピアでなくナイフですから。因縁とでも言うのでしょうか、前シーズンのオープニングでやはりヒラメを獲ったが取り込みにしくじって、ヒラメばかりかエビも逃してボーズだったという事実があったそうです。「ボーズの時のうまい言い訳」だったのでは?という周囲の疑念を今年見事自分の力で払拭したのでした。超クーォ!


長々と枕で引っ張ってきましたが、この話題に触れないわけにはまいりますまい。初めてのさめひれでのナイトダイブから帰ってきた我々を待っていたものとは・・・!見るも無残なパンクさせられた車たちでした。タイヤスラッシャーによる犯行で、既にポリスがきていました。タイヤを1つやられている人、2つやられている人、泣き叫ぶ人、怒りに吼える人、まさに阿鼻叫喚地獄絵図。スペアタイヤに交換したり、サポート呼んだり、レッカー呼んだり、KCさん呼んだり、そんな中で、空気の読めないDFGのミッチェルが「エビ見せろ、ライセンスだせ」と律儀に仕事していったりして、その後ダイサーに行って、KCさんちに着いたのは5時半を過ぎていました。
図らずも犯人と会話してしまったNankoさん。無事で良かったです。それにしても卑怯な奴らですね。「犯人に告ぐ。速やかに名乗りでなさい。そしてタイヤ代を弁償しなさい。そうすれば許してやっても良い。多分何かしらの不満からの行動であろうから、その不満を聞いてやっても良い。それにエビを5匹くらいあげる。君たちの良心を信じている」という文面でPalos Verdes CommunityのNewsletterにどなたか英訳して掲載依頼していただけませんか?ポリスに顔がきく方は本事件の特別対策本部を早急に立ち上げるよう働きかけてくれませんか?シュワルツネッガーでも大統領でもCIAでもCTUでもいいので、ちょっとお願いして普通にさめひれでナイトダイブできるようにしてくれませんか?


そんな激しいオープニングの夜が明けて、さめひれ行ったら、それはそれは抜群のコンディションで皆それぞれ成果を上げていました。ツキヤマ亭での宴会も大変愉快でした。えびお好み焼きは絶品でしたねー。えんちゃんによるおろしあわびの軍艦巻きも大好評でした。ケー子さんのケーキもうまかった。つっきーさん一家もようお越しで。うーたん可愛かった。


皆様ほんとお疲れ様でした。とりわけけー子さん、KCさんにはお世話になりました。海より深く感謝しております。


さて、毎年恒例の海老祭りは10/20(土)です。海老蔵師匠がBBQグリルを新調して着々と準備中です。

今年も安全で楽しいエビとりができますように
2007/07/05

Author: 長兵衛 (2:38 pm)
昨日さめひれで、久しぶりに「あ~やってしまった!」のセリフを聞きました。めげることはありません。どじはどじなりに前向きに生きていけばいいんです。振り返ってみると皆、何かしらのドジはしていると思います。思いつくまま挙げてみました。

ダイブ前にするドジ編
忘れ物をする-----これはけっこうありますが、大抵は他の人が余分に持っているので何とかなる場合が多いです。
海に入る直前にマスクやフィンを車に置いてきた事に気づく-----さめひれの場合、特にがっくりきます。
Tacomaの荷台に鍵をつけたままのBCを入れて、荷台の蓋を閉めてしまう-----車の鍵と荷台の鍵が別なので、運転自体はできるんですけどね。

ダイブ中のドジ編
ひらめを良く狙って打ったと思ったら、岩だった-----他の人に見られていなかったかどうか確認したりします。
エビを獲るためにライトをBCからはずし置いておいたら、そのまま忘れてしまう-----一人で岩穴にいるエビを狙う時にやりがちです。水中でライトを置こうとしたら、浮いていってしまった、というケースもあります。
エビを獲ったのにゲームバッグの閉めをちゃんとしていなかったため逃げられる-----スプリング式のゲームバッグでたくさん獲れすぎて閉まらないというのとは次元が違います。

ダイブ後のドジ編
Tacomaの荷台に着替えを入れていたため、着替えができず、ウェットを着たままJ子さんに会う-----亭主関白なS氏はJ子さんに馬鹿にされないようむっとした顔で会い、賢明なJ子さんはそれを察して笑いをこらえましたが、同席した他の女性3人は容赦なく大笑いでした。



あと何かなかったかなー?
2007/04/25

Author: 長兵衛 (6:12 pm)
どんな苦労も厭わない、アワビのためなら~というわけで、またもや、土曜朝4時に出発して、現地に着いて潜り、次の日も朝4時に出発して潜り、即LAに戻るという強行スケジュールを敢行しました。

今回は寒かったし(水温42F!!!)、視界も悪かったけど、何とか全員リミットでした。その時の様子はこちら↓。
へとへとだったけど、やっぱり面白い!採れた時の快感はんもうひゃーってなもんです。
えんちゃん、つっきーさんありがとうございました!

1日目夜は、Maさん、Miちゃんも加わってレストランに行き、bugがHiと言いつぶれたというゲームをし、その後は皆でジャクージへ。何故かアワビ旅行ではジャクージがトッププライオリティとなっています。疲れたカラダに暖かいジャクージはわーたまらんてな感じです。その時の様子はこちら↓。冷たいプールに入ろうとするMiちゃんがおちゃめでおっちゃんたちに大人気でした。海老蔵師匠たちはそのあとトランプ大会だったとの事。楽しそう~

2日目は海老蔵ファミリーはカキを目指し、馬鹿3人(Seiya、FTC、長)は牛を追いかけつつ、ひたすら南下し、無事LAに戻ってきたのは夕方6時過ぎでした。新鮮なアワビを早速クッキング!できた料理はこちら↓。あれ、ない?なければ次回載せましょう。

"After you dive down there and freeze your fanny off, you deserve a delicacy."
潜って苦労して採ってきたんだから、珍味を堪能しなきゃ!

★ビデオは結構めちゃくちゃですが、お暇があればこちらをクリックしてみたください

年間リミットへの挑戦は始まったばかりです。5月もどうぞよろしく

2007/03/26

Author: 長兵衛 (9:45 am)
皆さんお疲れ様でした。事故もなく楽しいシーズンでした。気になるダービーの最終結果発表です!ってもうお分かりでしょうが・・・

ダービー前半で、がんがん獲る上位グループ、そこそこ獲る中位グループ、ぼちぼちとる下位グループ、そしてBBグループに分かれました。それぞれについてコメントしていきましょう。

まずはBBグループから。
SDの釣りキチ女「ジョニー求めて三千里」は、獲ったつもりが逃げられて、結局挽回できず、BB確定。その悔しさ・・・わかりますよ・・・強く生きてください。
北のBB師匠えんちゃんは、意気込みは凄かったのですが、獲れたのは・・・小さかった。残念!フィンなどなくしたり、海のコンディションが悪くては入れなかったり・・・また来年ですね。
ネイチャーパパ「BBキング」は、結局1回のさめだけだったですね。エビより大和君ですね。でも、大和君はべらぼうにかわいいのでBBでも恥ずかしくありません!
ビギナーハンター「赤レンジャー」は、今年は潜らなかったのかな?

次に下位グループいきます。
ハリウッドの姫「オテテツナイデダイジョウブ」は、出撃回数は少ないながら見事1ゲット。嬉しかったでしょ!
PVのやぐされ和尚「トレ、トレ、トレ」はサッカーにも励み、猫も飼い、忙しそうでしたが、4ゲット。パチパチパチ

デッドヒートを繰り広げたのは中位グループでした。
前半で今は日本の遊び人「角海老」がどーんと16までいってしまったため、それを中位グループ残りのメンバーが追う形となりました。日本に行かなければかなり良い成績だったんじゃないでしょうか?でも新人賞決定!
UFO使いのカヤッカー「オエビキャップ」はフープでダイバーたちを蹴散らし10。でかいやつも獲ったそうで、やりますね。
北の闘魂男「キタノエビトリ」は飛行機に乗ってエビ獲りに参加(しかも2回!)したので、気合入りまくって、経験少ないはずなのに確実に獲り、10。SJからの参加でこれはすごいです。
ここからは実況風に。
地の利の良くないSDのロスト王「ロストインパクト」をおさえて、仕事もせずエビ情報を集める男「エビノアクム」と仕事休んでもエビとりたい男「海老茶漬け」がじわじわと「角海老」を追いあげています。「エビノアクム」が少しリード。おっと「海老茶漬け」が抜きました。このままいくか?おおっと!「ロストインパクト」がリミット!一気に数馬抜いて、「角海老」と並びました。「海老茶漬け」もじわじわ追い上げ「角海老」「ロストインパクト」と並びました。「エビノアクム」はかなり悔しそう。か・な・り・悔しそう。ゴールはもうすぐ。ああー「ロストインパクト」最後に2ゲット。ぬけたー、そのままゴール!
と、まあ、こんな具合でした。

さて、最後に注目の上位グループです。
アーバインのステンター「エビノホマレ」はステント装着のせいでいまひとつ伸びなかったようです。しかし後半は、2番手の噂の柔術ハンター「エビコマ!」に肉薄する勢いでした。46ですからさすがです。今年の「エビコマ!」の活躍は凄まじく、逆転あるかもと思われていた「エビノホマレ」をぐんぐん引き離し、終いには、2日連荘で6ずつゲットし計62、安泰かと思われていた1番手のどんな状況でもとる男「エビバーカー」のしっぽをなでるまで追い上げました。結局のところ、ウェットスーツを破壊しつつも、最初から独走で1位をキープし続けた「エビバーカー」が75で優勝です!おめでとうございます!いよっ!

1号店マスター「鵜飼の鵜」は、今回は応援によく来てくれました。時々、師匠なので「見せ太刀」のようにささっと獲ったりしてました。多分豪腕鵜飼のMから指令が出てたのだとは思いますが。

ダービーへの参加はなかったですが、コネリンさんもKioさんもかなり獲っているようでした。そういえばハンター見習いのJTどうした?BBか?コマ夫妻も次回は是非トライしましょう。け~子さんもね。

このエビシーズンは、XXXXよりひれやがけがメインだったように思います。がけにはKCポイントがあり、ひれにはSeiyaポイントがあります。来年もまた今年みたいな面白いエビ獲りができますように。ではヒラメも頑張っていきましょう!

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